2020年オリジナルカレンダー仕様解説
すっかり遅くなりましたが2020年度版のオリジナルカレンダーの仕様解説をさせて頂きます。
今回もデザインはthumb Mさんにご協力頂きました。
今回の特徴はカレンダーとコースターという2way仕様です。
2018年度版もカレンダーとメモという組み合わせでしたが、今回はコースターとして使って頂き、
お茶など飲みながら何気なく日々の経過を感じて頂けるものをイメージしました。
用紙とサイズ
今回使用したのはコースター用紙では定番のSSコースターです。
コースター1枚あたりの半径はφ88mm。厚みは1mmです。
パッケージとしては1月あたり8枚×12ヶ月で合計96枚入りとさせて頂きました。
1週間あたり2枚ずつぐらい使って頂ける数量です。
余談ですがコースター用紙といえばSSコースターの他に特Aクッションなどが一般的ですが、
どちらも柔らかな風合いがあり箔押しや活版印刷との相性もいいので、コースター以外にもカードなどの用途でも活用できる用紙です。
*ただし若干剃りやすいので判型が大きいものは要注意です。
加工仕様
オモテ面の数字は箔押し(消し銀)、周りの円罫と月名表記は空押し(デボス)です。
ウラ面は全て箔押し(消し銀)です。
日付はお休みの日は袋文字になっております。両面ともフォントで構成されたシンプル且つかっこいいデザインです。
箔版と空押し版と抜き型
さて今回は加工で使用した版や型も見てみましょう。
先ずは箔押しと空押しの版から
箔押しは平圧の箔押し機で、空押しは強く凹ませたディティールが欲しいので、
より圧力が加えられるGTP(プラテン)で作業頂きました。
続いて抜き型(木型)
6個セットの抜き型です。コースターは12ヶ月分ですから、
これを送って(抜き位置をズラして)6ヶ月ごと2回に分けて抜いて行きます。
ちなみに抜き型の刃は高さは23.6mmのものが、厚さ18mmの木の板に打ち込まれて出来ているとの事です。
なので実際にオモテに出ている刃の高さは5.6mmになるそうです。
製缶パッケージに関して
さて今回はパッケージにも一工夫を致しました。
コースターとして1年にわたって使用して頂きたいので先ずは保管がきくもの、
そして受け取った方がちょっとユニークに感じて頂けるものという事を考え、
アルミ缶でのパッケージにチャレンジしてみました。
実はこのアルミ缶へのパッケージ、機材を購入すれば自分で作業することが出来ます。
興味がある方は「製缶」「手作り」等で検索頂くと良いかと思います。
今回の缶は2号缶と呼ばれるサイズを使用しています。
缶は底側の蓋が後付けになっており(プルトップ付きの上蓋は固定済み)、逆さにして内容物を入れて行きます。
2020年版オリジナルカレンダー完成!!
という流れで出来上がりました!
今回は本体のコースターの仕様解説以外に、最後のパッケージングにもふれてみました。
やはりパッケージというのは、ユーザーの購買意欲や商品への期待感を左右します。
そういう点では、今回試みた缶のパッケージは開けるという楽しみも提供出来たと思います。
もちろん中の商品自体の品質が最優先ではありますが、パッケージはそれをより効果的にアピールする事が出来ます。
決して過剰になり過ぎずシンプルなデザインでありながら、しっかりとユーザーに機能と期待感を提供するもの。
その為のアイディアは様々な分野の表現法を組み合わせて生まれて来たりするものです。
リングリンクファクトリーではそんな表現法を大事にしたものづくりを提供致しております。
ご要望に合わせてパッケージのアイディアも随時ご提案差し上げます。是非お気軽にご相談ください。
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